春の《平和来》:塾内の朝倉文夫作品

三田キャンパスには、東側、幻の門のあたりにまとまって桜の木があります。早咲きの桜が多いので、はやくも葉桜になっている木がありますが、何本かはいま、満開を迎えています。


桜の季節は、朝倉文夫の彫刻《平和来》が、桜を背景に非常に魅力的に見える時期でもあります。
《平和来》は、彫刻家朝倉文夫の作品で、昭和32年12月に、昭和7年卒業生より卒業25年記念として寄贈されました。
戦没した塾員に捧げる像として、塾監局前庭園に据えられ、台座には「丘の上の平和なる日々に 征きて還らぬ人々を思ふ」という小泉信三の碑文が刻まれています。


朝倉文夫は肖像彫刻の名手として知られていますが、慶應義塾では、この《平和来》以外にも2点、朝倉の手になる作品を見ることができます。
三田キャンパス旧図書館の東側、「文学の丘」にある《小山内薫胸像》、矢上キャンパス創想館入口ホールにある《藤原銀次郎胸像》です。
キャンパスへお越しの際は、ぜひチェックしてみてください。